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デザインのひきだし40

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昔はポスターの紙選びでワクワクしたものです。
今は有無を言わさずマットコートに決まっていたりしますし、特殊印刷をやる機会も減りました。

 
それでも名刺は。
大切な第一印象のためのツールであり、実際手に触れるもの。良い紙を選び、こだわりの特殊印刷が活躍する印刷物最後の砦です。
 

このデザインのひきだし40は、名刺・カードの特殊印刷の特集号。目玉は付録で、印刷加工の実物サンプルが92点もついてきます。これで2000円は破格。以前、特殊印刷をまとめた本がありましたが、14000円ぐらいしてました。
 

名刺の印刷見本、欲しかったんだよね〜と注文しようとすると、SNSで話題になったようで、すでにどこも売り切れ。この付録内容からするに増刷は無さそうだぞ…ってことで、執念で手に入れました。

今はフリマとかオークションで倍以上の価格になってます。欲しい人たちや必要な人たちが買って品切れならいいんだけど、話題になるとすぐ転売ヤーがわいてくるのどうにかならんもんか。こんなマニアックな領域にまでね。
 

特色、活版印刷、箔押しはもちろん、エンボス、合紙、小口染め、和紙、バーコ、フロッキー、折り加工、プリズムプリント、ホログラム、レーザーカット、香りつき、などなど、できることはほぼ網羅されている感じ。肝心の「実際、印刷したらいくらかかるのか」の目安も掲載されています。
 

まずは自分の名刺で試してみようと思います。

 

 

もの派

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1枚目…海の中道海浜公園にある木

2枚目…直島にある李禹煥のアート

 

 

アートに自然のものを未加工のまま使うということは、こういう類似性があらゆる場所で起こりうるってことだなと。

作品そのものではなく、空間や関係性の認識の「仕方」を見た人に残すわけですよね。

李禹煥には、いろんなことに気づかされます。

 

 

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PORTRA400

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万国旗

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手描きです。

とある幼稚園の運動会で掲げられていました。

 

サミットでも子どもの手描きの国旗にしたらどうだろう。

「子どものために」と考えれば、仲良くやろうって思うはず。

これもまたデザイン。

 

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triangular flags

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旗だけを撮ったつもりだった。

makinaのファインダーはフレーミングがいいかげんなので、左下に木が入ってしまっていた。

トリミングで旗だけに整理してみた。つまらない写真になった。

木を残すことにした。

視野率100%の優等生カメラではこの気づきは得られない。

makinaは写真の先生だ。

 

 

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Organized

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デザインの説明を口頭でする際、様々な感覚・感情を言語化する必要があります。そもそも言葉にできないことを伝えるためにビジュアルというものを使うんですけれどね。とはいえ、人間が共通して持っているであろう感覚をわざわざ言葉で言い表さないといけない場面というのは多いです。

 

例えばレイアウトで「なんで揃っていないとダメなんですか」と問われたらどう答えるでしょうか。

ひとつは意味上の問題で分類というものがあります。揃っているものは同じグループ、揃えずに差をつけることで別の存在である事を示す。

もうひとつは美しさの問題。散らかった部屋と片付けられた部屋、どちらが美しいと感じるでしょうか。

NHKのEテレ「ピタゴラスイッチ」「0655&2355」で知られているクリエイティブグループ“ユーフラテス”は、工場でバラバラな向きの部品たちが一定の方向に整列させられ物が揃っていく様子を見る時に湧き上がる感情を「生理的な気持ちよさ」と表現しました。

自然界のフォルムの多くが黄金比に則っており幾何学によって表す事ができます。人間が秩序立ったものやリズムがあるものに反応し美しさを感じるのは生き物として必然なことであると言えます。

 

 

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