ジョン・ウッド&ポール・ハリソン|説明しにくいこともある
2015年11月21日(土)—2016年2月21日(日)
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
Eテレの『2355』で時折流れていた不思議な映像。「by John Wood and Paul Harrison」のナレーションで締めくくられるアレです。以前、興味を持った時に調べて本を買ってみたのですが映像のコマを写真で並べて紹介されてもさすがになんのこっちゃでした。映像は映像で見ないとダメですね。展覧会でようやく映像を体験することができました。
SOME THINGS ARE HARD TO EXPLAIN 説明しにくいこともある
いいタイトルです。個人的にはALL THINGS ARE HARD TO EXPLAINと言いたいぐらい共感します。
ジョン・ウッドとポール・ハリソンは1993年から共同で映像作品を制作している英国のアーティストです。作品はそれこそ説明しにくいのですが、例えば二人の足を二人三脚状態に縛り、打ち出されるテニスボールから延々と逃げ回る、とか、同じ種類の皿を同じ場所に次々に落とすとどうなるか、とか、山と送電線と鉄塔のミニチュアを作り、山を平らにしたら鉄塔たちはどうなるか、とか、はしごを登っていく人物がフレームアウトした瞬間、その人物と同じ服を着せた人形が落下してくるというのを100回繰り返す、とか……
全て、淡々と、無表情で、実験の記録のような映像なのですが、見ているこちらはおもわず笑ってしまったり、ドキッとしたり、うーんと考えさせられたりと、心を動かされます。非常に削ぎ落とされた要素で構成されているので、人間の感情のスイッチの秘密を垣間見られるような気がしてきます。
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2015.12.25
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