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ホンマタカシ 「Seeing Itself-見えないものを見る」

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2015年4月26日(日)—8月30日(日)

太宰府天満宮宝物殿第2第3展示室・竈門神社展望デッキ

 

太宰府天満宮のアートへの入れ込み、すごいですね。受験生だけじゃなくアート好きまで引き寄せるつもりでしょうか。どんどんやってください。

 

太宰府天満宮アートプログラムにホンマタカシさん登場です。ホンマさんのかねてからの関心だった「見えないものを見る」というテーマ。見えない神様に向かって行われる神事。神社はまさに「見えないものを見る」象徴的な場所と言えます。

 

修行のように七曜日すべて宝満山に登って撮られたという写真には霊的な存在が宿っているような気にさせられます。

 

しかし待てよと。

月、火、水…と順番に並べられているんですが、写真にはその証拠となるものはなにも写っていません。曜日どころか場所も宝満山かどうかはわかりません。他のメディアで撮影の様子が紹介されているので実際にその場所で撮られているのは間違いないのですが、写真だけで確認することはできません。

 

テーマを聞かされる。曜日を記す。これも私たちが写真の中に「見えないものを見る」しかけになっているんだな、と。

「ありがたや」でもいいんですが、しかけという目でも他の作品も見てみてください。

おもしろいです。

 

 

 

4K

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最近、作業環境を一新しました。ソフトを最新にして、パソコンも新型に移行、中でも一番の変化は調子に乗ってモニタを4Kディスプレイに変更したことです。

Illustratorでデザイン作業をしているときは「ほーん、これが4Kっちゅーやつかー」ぐらいの感じでそこまで変わらなかったんですが、Lightroomで写真を見ると思わず「うおっ!」と声が出るぐらいに高精細。遠くの建物までカリッカリです。同じ写真のはずなのにまるで別物に見えます。

これはパソコンでRAW現像をやる人にはオススメですよ。

 

 

 

デザインがつないだ母校との縁

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済々黌(せいせいこう)という高校の同窓会用にデザインしたシンボルマークです。

歴史のある学校で、毎年新旧のOBが一堂に会する大規模な同窓会が行われています。同窓会では毎年グッズを作っていて、最初はそのデザインで協力して欲しいというような依頼でした。この場合の協力とは無料を意味するわけですが、在校中は迷惑しかかけてなかったので少しでも役に立てればと引き受けました。

マグカップ、ポストカード、キーホルダー、ゴルフマーカー、バッグなどのグッズ候補がありましたが、ひとつひとつをバラバラにデザインするよりも、何かキービジュアルを作れば展開しやすいし、全体の統一感も出ると思い、まずはシンボルマークを考えることにしました。

この済々黌の「黌」の文字が特徴がありまして、校内でも黌歌、黌長室、と使われていたりと学校の重要なアイデンティティになっています。

黌の文字で何かできないかなと眺めていたら上の冠部分が同じ形の繰り返しになっているなと。繰り返しと言えば済々も繰り返し。ここにSEISEIとアルファベットで入れれば「黌」に見えるじゃないかと。一文字でせいせいこうと読めるマーク完成です。

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学校のスクールカラーは黄線(きなせん)と呼ばれているイエロー。黌の部首の「黄」の部分も見えてきてこれはいいなと。幹事のみんなも一目で気に入ってくれて採用となりました。

毎年幹事学年は下の代に受け継がれてグッズもそのつど刷新されていくのですが、このマークを使ったゴルフマーカーは好評で今年も作られるとか。

 

実は父と姉もこの学校出身です。バカ街道まっしぐらだった自分が父に憧れてがんばって入ってみたものの高校時代はなんにも残せなかったなぁなんてほろ苦さもあり。デザインでほんのちょっぴり関われて良かったな、という仕事でした。