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ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展

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2017年4月29日(土)—6月25日(日)

Bunkamura ザ・ミュージアム

 

ロバート・フランクと同世代の写真家ソール・ライターの展覧会。フランクの映画と同じくBunkamuraで開催されています。

ソール・ライターは1960-80年代、Harper’s BazaarやElle、Vogueなどファッション誌で活躍しましたが、1981年、自由な創作活動に没頭するため商業用スタジオを閉鎖。しばらく表舞台から姿を消します。2006年にシュタイデル社からEarly Colorという写真集が出版され、大きな反響を得て再び評価され始めました。

 

ボナールを敬愛し、毎日絵を描く画家でもあったソール・ライター。その写真には絵画的な構図が見て取れます。初めて見る写真ばかりでしたが一目で「いいな」と思えました。ライターは日本の美術からとても影響を受けたらしく浮世絵の独特な視点や斬新な構図を思わせる写真が多かったからかもしれません。これから日本でもっと人気が出てくる気がします。

 

写真とともに彼の言葉がいくつか展示されています。

“It is not where it is or what it is that matters but how you see it.”

「重要なのは、どこで見たとか、何を見たとかということではなく、どのように見たかということだ。」

 

 

 

Don’t Blink ロバート・フランクの写した時代

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写真家ロバート・フランクのドキュメンタリー映画です。東京のBunkamuraル・シネマでは4/29から上映されています。

 

撮るのは好きだが自分が撮られるのは嫌だという写真家は多いです。ロバート・フランクはさらに大のインタビュー嫌いと聞いていたので、どうなんだろうと。

結論から言うと「こんなにさらけ出すんだ」というぐらい正直に素の自分を見せて、本当のことを語ってくれています。

撮影スタッフとも親密で、監督のローラ・イスラエルへの信頼が表れています。フランクと写真集を何冊も制作しているゲルハルト・シュタイデルは「この映画はローラだから撮れたし、彼女としか彼は映画を作らなかっただろう」と語っています。

 

描かれるのは、絶え間ない創作活動、仲間たち、ニューヨークとマブー、写真から距離をおき映像表現へ移っていった訳、パートナーのこと、そして最愛の子どもたちとの別離、終わりなき創作活動、、、

 

「写真とは」という話が答えのない問答のように思えるのはそれが写真家にとって人生そのものだからだとわかりました。言葉で語り尽くせないたくさんの思いを表現するには。運命との向き合い方は。

 

“Stand up, Keep your eyes open, Don’t shake, Don’t blink”