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自然と建築をつなぐ実践 藤森照信氏

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福岡県美しいまちづくり建築賞というものがあるらしく、それの受賞作品発表にあわせて特別講演があり藤森さんが来福されました。おそらく建築関係者が大半の中、紛れ込んで聞いてまいりました。

 

以下メモ的に―

コルビュジエ、グロピウスらに代表される近代建築には「自然」についての話が出てこない。屋上庭園でちょこっと木を植えたりしているがうまくいっていない。ポルトガルの石の家は、自然でもあり建築でもある見事な存在。

三徳山三佛寺の投入堂からの景色に感動した。なぜかというと植林されているような人の手が入った山でも、建築を通してその山を眺めると本当に神が住んでいるような山に見せる効果があったから。建築物は自然を壊すけれど、建築によって自然が活かされる例もあると思った。

建築物の「目地」を気にする。物の継ぎ目には必ず目地が出る。目地がないのは生物。人工物と生物の特徴の差は目地があるかないか。ところがジェンネの土でつくられたモスクは目地がない。これは建築と自然の接点になるということで土をつかって建築をやろうと思った。

生物は土に還り、物質は炭になる。土と炭を建築に使いたいと思った。

 

などなど、どれも頷ける話ばかり。

でも理屈はしっかりしていても、やっている建築はどこかやり過ぎてたりしていて、そこがチャーミングなんですよね。やっぱりいいなぁ。

 

 

 

単位展

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2015年2月20日(金)—5月31日(日) 21_21 DESIGN SIGHT

 

あれくらい それくらい どれくらい?

というキャッチコピーのように、そのままでは捉えにくい世界を一定の基準を設けて比較や共有ができるようにするものが「単位」です。

この企画展ではそれら単位を数値だけでなく実際に見たり触れたり体験することでさらにくっきりと世界を実感するとこができます。

 

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1kgって意外に重いなぁとか。5秒ってこんなに長かったっけとか。

いかに自分があいまいにモノやコトを認識しているかがわかります。

 

これは「単位」の企画展でしたが、同時に「コミュニケーション」の企画展でもあるなと感じました。

「はっきり言葉で示せ」と言われるように、コミュニケーションは言葉に重きを置きがちですが、絵で見たほうがわかりやすいこともあるし、体験しないとそのスケール感は伝わらないこともあるわけです。

 

さておき、カテゴリーに分けられ、整理され、並べられた空間というのは実に気持ちがいいです。

 

 

 

忘れたころに

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PENTAXがついにフルサイズを出すらしいですね。

もともとPENTAXを使ってたので待っててよかったなと。

いや、本当は待ってません。

もう諦めてNikonとかSONYとか買うつもりでした。

でも出ても微妙だったらやっぱりNikonとかSONYとか買うかもしれません。

でもPENTAXの微妙なところが好きだったりするんですよね。