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ライアン・マッギンレー BODY LOUD!

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2016年4月16日(土)—7月10日(日)

東京オペラシティ アートギャラリー

 

ライアン・マッギンレーといえばヌード。

ヌードの写真って、見る方にとっては、痛々しかったり、生々しすぎたりしませんか。あるいは「どうだ」みたいな感じで写真自体がドヤ顔していたり。

ライアン・マッギンレーの写真にはそれらがありません。問題提起がない、ジメッとしたエロさもない、写っている人物のバックグラウンドが気にならない、ただただ美しさとエネルギーと神秘性を感じる写真です。

 

デビューのきっかけになったのは、親しい友人たちとのニューヨーク・ダウンタウンでの享楽主義的な日常をドキュメンタリーの手法で収めた小冊子です。感覚的に被写体に飛び込むタイプの写真家かと思いきや、その後は色彩も構図も考え抜かれた洗練された作品づくりになっています。もともとパーソンズ・スクール・オブ・デザインでも専攻は写真ではなくグラフィックデザインであり、写真史にも精通していて、オリジナルな表現のためには何をすべきか明確にコンセプトを考えるタイプの写真家のようです。そこがアートシーンでも高く評価されている理由なんでしょうね。

 

自分的にライアン・マッギンレーの写真は、ヌード写真ということで言えば唯一、家に飾っておける写真かもしれません。

 

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