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武相荘

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都心から電車を乗り継ぎ1時間、静かな住宅地の中、こんもりとした木々に囲まれ佇む茅葺屋根の農家。

この武相荘(ぶあいそう)は白洲次郎・正子夫妻の旧邸宅です。

夫妻が亡くなった後、2001年から記念館として一般公開され生前の暮らしそのままに、居間、書斎、家具、器などが展示されています。元々は養蚕農家の民家だったものを買い取って少しずつ手を入れたらしいです。
名前の由来は武蔵と相模の境にある地に因んで、そして次郎独特のユーモアで無愛想とかけて名づけられたとのこと。

 

素晴らしく心地よい空間です。延々と眺めていられます。

様々な土地や国から集められたであろう品々も二人の審美眼を通して統一されるのか何ひとつ違和感なく古民家に調和しています。

私は囲炉裏の木枠がとても気に入ったのですが、これも元からあったものではなく他所から手に入れわざわざ組み込んだらしいです。隅々にまでこだわりが感じられ、それでいて少しも肩肘を張っていないように感じます。

ものづくりにおいての本質に気付かされるような美意識にあふれる場所でした。

 

 

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