ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル
初めて見たのは書店で配られていたフリーペーパーhonto+の中の連載記事でした。真面目な本の中で真面目にクリエイターを紹介していくという体裁。しかし登場するクリエイターは明らかにロバート秋山の扮装なんで「一体なんなんだこれは」と。とにかくネタばらしも己ツッコミもせず一貫して大真面目な記事に笑いがこみ上げてきました。
所謂情熱大陸やプロフェッショナルのようなクリエイターをカッコよく見せるドキュメンタリーのパロディなんですが、その業界っぽく見せる秋山のセリフのリアリティさとクオリティが抜群なんです。驚くことに事前にその業界について下調べすることはあまりなく、セリフはほとんどその場のアドリブだそう。これぞ憑依芸。
やはりすぐにメディアに取り上げられて話題になり、デザイナーのYOKO FUCHIGAMIはそのキャラのままで番組出演をするほどになりました。これまでのクリエイターをまとめて紹介するパルコでの巡回展も開催され大盛況のようです。
クリエイターを持ち上げる型にはまった番組構成を笑いに変えている、だけなら毒はないんでしょうけど、クリエイターと呼ばれる人たちに対して「いやいや冷静に見るとすごいこと言ってますよこの人」という皮肉も混じっているのが秋山の悪さですね。褒める意味で。
クリエイターズ・ファイルの冊子版の最後のページに辞書風に解説があります。
クリエイター[Creator]
①造物主。創造者。創作家。
②創造的な仕事をしている人。
③極論を言いたがる人。
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2017.09.05
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