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trial and error

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検索すれば答えが出てくる世の中です。

でも、ポンと出されたものを正解だと受け取るだけでは自分自身についてはわからないままです。

試行錯誤を続けていると、自分が何を好きなのか、何を望んでいるのか、何を知りたいのかがわかってきます。回り道のように見えるけれど、とても大切なことです。

 

 

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Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo

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2016年11月11日(金)—11月24日(木)

東京藝術大学大学美術館 陳列館

 

写真家ロバート・フランクの代表作“The Americans”の表紙の写真はニューヨークのオークションで663,750ドルの値がついたそうです。アートマーケットが写真の内容よりも写真それ自体の価値を上げすぎて、逆に見られる機会を奪ってしまっている、自身の作品をとりわけ新しい世代にもっと見て欲しいと訴えて、ドイツの出版社シュタイデルとともにこの巡回展を企画したとのこと。

 

この展覧会では作品を額装したりせず安価な新聞紙に印刷し、会期の終了とともに破棄するとのこと。入場は無料、カタログも南ドイツ新聞のフォーマットでデザインされ再生新聞紙に印刷されたもの(いちばん上の写真)で500円と非常に安価です。

 

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1階は近年のポラロイド作品がラフに配置されています。2階は写真集の中身を大きく展示、シュタイデルとフランクのやりとりの手紙や本づくりの過程が紹介されています。

ロバート・フランクは現代を代表する写真家の一人で写真家たちからも巨匠として扱われる存在ですが、そういう評価に流されず、ずっとインディーズであり続けているかのようなかっこよさがありますね。ライアン・マッギンレーのインタビューで、憧れであったロバート・フランクを撮影するときにシャッターを切りすぎ、大層嫌われて家から追い出されたエピソードがありました。ライアンは彼を「不機嫌老写真家症候群」「年をとると写真家はだんだん怒りっぽくなる」「僕もいつかそうなる日が来るのが楽しみだよ」と言っていて笑ったのですが、こういうのも巨匠然としていない、いい意味で、余裕なんかあるかという姿勢が出ているんじゃないかと。わかりませんけどね。

 

 

この展覧会は巡回展とはいえ、東京藝大の学生たちは企画や展示の制作に深く踏み込んで主体的に取り組んだようです。映像作品を写真が印刷された新聞紙の裏側から投影するというアイディアも学生が考えたとか。企画から実施に至るまでの記録を本にしてありました。

 

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ドネーション制(寄付と引き換え)で会場で配布されています。この本がまたいいんです。とても楽しそうだなと。いい環境で学んでいることが伝わってくるし、さすが藝大は優秀だなと感じました。作家と実施側、双方の想いがシンクロできている良い展覧会でした。

 

 

 

 

 

おいしい牛乳

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ご存知「明治のおいしい牛乳」。ストレートなネーミングと佐藤卓さんによるシンプルなパッケージで登場以来トップシェアを守り続ける商品です。おそらくカップヌードルやポカリスエットのように定番商品としてこの先もずっと生き残っていくことでしょう。

 

写真の右側のパッケージはキャップ型の新容器です。九州地区先行発売で店頭の商品はこれに切り替わっています。メリットとしては「開けやすい」「リキャップ可能」「そそぎ口に指が触れにくい」「横幅が小さくなって持ちやすい」などなどあるらしいですが、ネット上では「900mlに減ったのに値段が同じなのは実質値上げでは」「キャップにプラスチックを使うと分別が面倒だ」と厳しい意見も見られます。

私としてはメリットもデメリットもまぁそうかもね、ぐらいで新パッケージについて特に意見はなかったのですが、ひとつ不便な点に気付きました。

我が家ではカフェオレに使ったりフルグラに使ったりするので2、3パック常備しています。

 

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おわかりいただけるでしょうか。

 

そう。どれが開封済みなのかわかりません。これは地味に不便です。紙の牛乳パックの開封口の折り目には開封済みの目印としての役割もあったんですね。意識していなかったファンクションです。

 

さて。全国販売が開始されるときには何か解決策がなされるのか。

なければ「未開封はそっぽを向けて置くこと」という我が家ルールを設定しなければ。